眠れてますか?
昨日の深夜、FNSドキュメンタリー大賞の
番組で、自殺対策に取り組む精神科医の
話をやってた。
うつからの自殺を止めたいんだけど、どう
しても、うつ、精神科、というキーワードを
前面に出すと、うまくいかない。
そこで、うつの「眠れない」という症状に
着目して、睡眠状態を確認して、兆候を
見つけ、早期に治療してもらおう。
そういった取り組み。
いいんでないか、と思ったなあ。
依然、うつとか、精神科、心療内科と
いうキーワードには、拒否反応を示す人
たちも多いけど。
睡眠障害に対しては、抵抗のない人が
多いからねー。
この方の取り組みでは、睡眠状況を
聞いて、2週間以上眠れていないようで
あれば、精神科を紹介するという話。
けど、もっと進めて、睡眠外来という形で
受け入れて、そこで、睡眠障害の治療を
すると見せかけ、うつの治療をしてもいい
と思うんだけとね。
癌だって、告知しなくても、癌治療する
わけだし。
睡眠外来に通うということであれば、
ほとんどの人は、抵抗ないと思う。
また、うつは、投薬療法もしないと、
絶対に治らない病気なんだけど。
うつの薬を飲むということにも抵抗の
ある人は多くて。
わし、個人的には、薬を敵視した民間
療法って、ホンマ、無責任やと思うてる。
気の持ちようで治るなら、医者はいらん!
科学的アプローチと精神的アプローチを
併用して、初めて、回復するものです。
そこは、ホンマに勘違いしてほしくないし、
病気で苦しんでる人を、無責任な情報で
振り回すことはやめてほしい。
でも、そういう人でも、睡眠治療という
ことなら、薬は飲むでしょ?
それでいいと思うんですよ。
結果的に、良くはなっていくんだから。
うつ病とかって、ホント、どれだけ早く発見
して、どれだけ早く治療を始めるか
というのが大事。
重篤化するほど、回復には時間がかかる。
なので、本来は、うつ病だという認識を
持って治療するのが一番だけど。
医師の側で気がついたら、睡眠治療という
名目で、先付けの治療を始めておくのも
いいんじゃないかと思うんよね。
ある程度、心身が正常に戻ったときに、
実はうつだったと聞かされても、その時は
受け入れられる状態になってるだろうし。
いろんなアプローチがあっていいんじゃ
ないかと思う。
話は、ちょこっと戻って。
この「眠れてますか?」という問いかけは、
ホントにいいと思うんだなあ。
わしも、パニック発作を起こす前は、うつ
状態も併発していて。
ホンマに、眠れない時期があった。
番組中にもあったけど、ホント、体は疲れ
切ってて、眠気もあるんだけど、眠れない。
ちょっと寝ては、すぐ目が覚める。
の繰り返し。
あれは、きつかったねー。
「寝た方がいいよ」
と言われても、眠れないんだから、どう
しようもない。
笑って、「そうやな」と流すだけ。
かと思えば、突然、スイッチが切れた
ように昏々と眠り続ける。
「ダラダラするな!」
と言われるんだけど、ホンマに起きよう
としても、起きられないんよね。
「ええやんけ!」
と逆ギレしながら、眠り続けました。(笑)
まあ、途中から、うつかパニック、どっちか
やなあ~、とは、自分で気づいてました。
幸いというか、周りにそういう人たちが、
多かったものでねー。
ただ、どっちかわからないと、治療の方向
性もわからないなとほっといたら、発作が
出たので、
ああ、パニックやったか
と思って、即、病院に駆け込みました。
わしのように、自覚もあって、病理を理解
してても、なかなか行かないんだから。
そういうのを認めたくない人たちは、尚更
でしょうな、実際のとこ。
いやまあ、しかし。
病院から戻って、ソラナックスを飲んで、
ホント、何年かぶりに、グッスリと眠れた
ときは、生き返った気がしましたな。
それだけ、睡眠ってのは大事ってことです。
治療に通いながら、いろいろと主治医に
聞いたんですな。
睡眠のことを。
うつでも、パニックでも、よく言われるのが、
2週間以上、不眠が続いたら
という指標があるけど、あれは、あくまで
目安で。
(というか、ここまでくれば、間違いなく、
うつ「病」になってるので、即治療を)
わしのように、不眠と過眠を繰り返す
パターンやら、ひたすら、過眠に走る人
やら、ケースは様々なよう。
センセが言ってたのは、夜型であっても、
ある程度規則性があって、5時間から
8時間程度、続けて寝られ、起きられて
いれば、問題はないそう。
極端な断眠や過眠が、要注意。
なんだそうです。
生活リズムを整えようとすると、やっぱ、
21時に寝て5時に起きる、みたいなのを
基本としてしまうけど。
必ずしも、そうである必要もなく。
リズムの乱れ方に注意した方がいいと
いうことです。
まあ、これもまた、一つの目安でしょうな。
なんか、わけわからなくなってきました。(笑)
ともかく。
自分や他人の心身の調子を計るとき。
「眠れてますか?」
という問いかけは、いいと思います。
んで、睡眠不足だったり、時間の長短は
関係なく、リズムが乱れまくってたら、
ちょいとだけ、自己ケアしてあげましょう。
ちょい、早めに寝たり。
早めに仕事を切り上げて、家でのんびり
するだけでいいんですよ。
横になってるだけでもいい。
全然、違います。
早めに、病気の芽を摘み取るだけで、
発症する危険性も、グッと減りますから。
体は正直、ってことですな。
いろいろ、思うところはあるだろうけど。
何をおいても守るべきは、自分の心身。
ギリギリの状況にあるときは、どんな状況
であろうとも、何もかんもぶっ飛ばして。
自分を守ってあげてくださいな。
心身が、しっかりしてさえいれば。
いくらでも、やり直せます。
で、現在のわしはというと……。
時間帯はともかく。
よく眠れてます。
寝過ぎ、という話は置いとく。(爆)
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