暑さ、ぶり返し。
冷蔵庫の中は空っぽで、何かを作る
気にもなれず。
さて、何食おうかなあ～、と考えていて
ふと思い出す。
そや、今、牛丼戦争のまっただ中やん！
ということで、近所に牛丼を食らいに。
安さにつられてか、店内はいつもより
人が多く。
頼んでるのは、やっぱりみな、牛丼。
暑さのせいか、安さのせいか、生卵を
一緒に頼む人も多く見られた。
で、わしも、牛丼を食す。
まあ、味も量も、普段通りなんだけど。
それで、２５０円。
２５０円。
……。
いいのか、これ？
まあ、貧しき者には助かるし。
ギリギリとはいえ、○円単位の薄利は
あるんだろうけど。
腹を満たせる量の米と肉で、味噌汁も
付いて２５０円なんてなあ。
自炊するより、絶対に安い。
飽食とか食の安心とかは通り越して、
おいおい、企業として、大丈夫か？
と、マジに思ってしまう。
明らかに、行き過ぎだよねえ、デフレ。
フリーミアムの風潮も加速してるけど。
結局、激安ビジネス、タダビジネスって、
しまいには、末端を疲弊させるだけだと
思うのよ。
どんなものを作るにしても、コストはあり。
そのコストに見合ったバックがないと、
それは赤字になるというのは、当然で。
結局、赤字をどう補填するかといえば、
人件費を減らしたり、節約の名の下に、
あり得ないくらい、経費を削らせて、
それで我慢を強いたり。
最後には、誰かの犠牲の上にしか、
成り立たない話になっちまう。
これがいいとは思わない。
一方で、公共料金や税金は上がり、
家賃も依然高い。
家賃も下がったとは言うが、所得の
下がり方に比べると、下がってはいない。
どうして、連動しないんだ、家賃は？
公共料金も、世界比では安い方なんだ
ろうけど、今、日本に住む者としては、
そんな比較など、何の意味も成さない。
税金も、こんな時世だからこそ、住民を
思うなら、下げるべきだろうに。
ご理解いただいて……の一点張りで
ケツの毛をむしろうとする。
それで、活性化も何もあるわけないだろ。
税金を下げた分が、地元での消費に
回れば、その分、上がりも良くなるわけ
だから、その方がよっぽど建設的な
地域活性化策だと思う。
ないところから搾り取るのは、結果、
客を殺す闇金と変わりゃしない。
生活が破綻すれば、それだけで行政
費用が増大するんだから、多少行政の
実入りが減っても、そのあたりを生かさず
殺さずにしておけば、結果的に社会保障
費は減ると思うんだけどね。
それで、財政の収支が落ち着けば、
自治体破綻なんていう事態も避けられる。
と、思うんだが、そんなことは考えないか、
お役所は。
単年度で、取れるだけ取れりゃいいからなあ。
結局、生活自体のランニングコストは
上がり続けていて、一方で所得は減り
続けているので、楽にはならない。
全体が下がるなら、文句はないんだけどね。
そうはできてない。
エコノミストが、いろいろと分析していて、
将来不安のことなども持ち出すけど。
いや、もっと単純な話なんだよ。
所得が下がった分、必要最低限の生活
コスト全般が連動して下がれば、その
余力は消費に向かう。
そうなれば、会社も人件費を、無理なく
抑えられて、消費者も生活コストを気に
しなくていいので、商品に対して、適正
価格で購入できるようになる。
普段の生活を、維持するだけでやっと
なのに、贅沢しろって。
そら、無理ってもんでしょうよ。
要は、安いものと、高止まりのものの
バランスが悪すぎるだけ。
それを調整すれば、デフレも落ち着く
と思うんだけどねー。
まあ、そう単純なものでもないんだろう
けれど。
そのくらい、単純に考えて、施策を打つ
方が、格差解消できるんじゃないかな、
と思うのよ。
みんなに稼げ稼げと、ハッパをかけて
ケツ叩くよりはね。
なんてことを考えながら。
牛丼をかき込んでいた、日曜の午後。
