百人いれば、百通りの物語ができるであろう
今回の大震災。
みなさん、ご無事ですか?
わしゃ、学校で授業をしている時に遭遇しました。
2年の諸君もわしも、今期、最後の授業。
彼らはこれで卒業なので、のんびり、映画でも観て、
くっちゃべって、その後、軽く追い出しやって、
んじゃあ、おめーら、がんばれよー!
……で終わる予定が。
映画を観てる最中に、ドン!
生徒らと避難所に避難をしたものの、最初は、これほど
までにデカいとは思わなかった。
5強の地震にはあったことがあるので、それに比べれば
若干弱いかなあ、とも思うてて。
なので、まあ最悪でも日が変わる頃には、交通網も
復旧するだろうな、と思ってました。
ところがところが……。
フタを開けてみると、とんでもない地震らしく。
この「らしく」ってのがネックですな。
ラジオなどで入ってくる情報と、今いる自分の周りの
状況があまりに違うので、なかなか危機感が生まれ
ないわけですよ。
んでも、メシ食わなきゃってんで、夕方に生徒たちと
食糧確保に出てみたら……。
とんでもない人の群れ&食糧の奪い合い。
いや、東京はまだライフラインが活きてて、奪い合い
とまではいかなかったのかもしれないけど。
カップ麺すら、あっちゅう間になくなってた。
コンビニを巡りながら、もうちっとデカい地震だったら
どうなるんやろうなあ、と思うと、正直、ゾッとした。
で、情報が精査されてくるにつれ、ちょいと想像して
したものよりはひどい状況なことがわかり、帰れない
生徒の対応やら、他の生徒の安否確認に追われる。
直近はやっぱ、携帯って、役に立たんなあ。
電話もメールもつながらない。
けど、その後のやりとりには役に立ったので、若干、
マシにはなったのかな?
それからは、さぁて、交通網は、いつ復旧するんだ
ろうかあ、という待ち体制。
都会の脆さだわねー。
普段は便利な鉄道だけど、いったんこうした災害が
起こると、たちまち大パニック。
帰宅難民の群れ。
わしらはまだ、いる場所があったからよかったけど、
外にいた人らは、きつかったろうなあ。
歩くったって、ヘタすりゃ丸1日かかりそうな人らも
いるもんねー。
みな、疲れて、ささくれて、殺気立ってるし。
んでも、ずっと動かないということになれば、歩くしか
ないんだろうなあ。
マグニチュード8.0を思い出したわー。
で、ようやく朝になって、ぼちぼち動きだして。
相当の混雑ではあったけど、まあ、何にしても帰れる
ことにホッとするわねー。
生徒らを送り出して、お役御免。
一部残して、先に出たけど、無事に帰れたかなあ?
まま、長い夜でございました。
生徒らも先生方も、ホンマ、心からお疲れさん。
で、帰ってみると、部屋の中、散々。(苦笑)
まあでも、元々物が少ないので、被害はそうでも
なかったけど。
片づけながらニュースを観て、ようやく、とんでもない
地震だったことがわかる。
地震が起こったとき、震源はM8くらいだろうなあとは
思ったけど、まさか、8.8もあったとは!
しかも、東北地方はとんでもない惨状。
情報弱者は、恐いねー。(苦笑)
何にしても、とりあえず、周りは無事だったようなので
それだけが幸いか。
でも、食い物と飲み物は確保しとかなアカンねー。
こういうのって、ホント、予期せぬ時にくるものだと
いうことが、よーくわかった。
昨日は何だかんだ言っても、食い物と飲み物は確保
できたからよかったけどねー。
ホント、もっとひどい状況になったら、食糧と飲み物
確保で殺し合いになってもおかしくないわね。
というような空気は漂ってたなあ。
東北のみなさんには、お見舞い申し上げます、としか
言えんです。
少しでも、被害が少なければいいなと思います。
まあでも、2年の諸君は、最後の最後にこの惨事に
遭遇するとは……。
良くも悪くも思い出深いものになったでしょう。
いつか、この時の思いを形にしてもらえればなと思う。