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うーん…

村上龍さんの、ニューヨーク・タイムズへの寄稿文が
ちょっとした話題になってる。

「危機的状況の中の希望」

いい文章だとは思うんだけど、一つだけ。



私の両親は東京より西にある九州にいるが、私はそこに避難するつもりはない。家族や友人、被災した人々とここに残りたい。残って、彼らを勇気づけたい。彼らが私に勇気をくれているように。



この箇所は、どうなの? と思う。

もちろん、村上さんの思いを率直に述べたものなん
だろうけど、発言力のある人が、こういう言い方を
すると、逆に、

とどまらないヤツは、ダメじゃん

みたいな意見が出てくる。

実際、この話においては、他にもいろんな人たちが
同様の発言をしていて、なんだか、そうした傾向が
出てきているよね。



パニックになることはないし、東京は安全だよ。

逃げる必要なんて、まったくない。

けど、心理的不安が募って、PTSD気味な人とか、
不安障害のある人が東京を出るのは、いいじゃない。

無理して、不安を抑え込んで、心身の調子を崩す
ことはないじゃない。



でも、知識人とかのこうした発言が続くと、そういう
人たちが都内から出ることも難しくなる。

心理的に。

避難して、ホッとして、心身を落ち着ければいいだけ
のことなのに、今、都内から出たら出たで、自分は
逃げた……というちょっとした罪悪感を植え付ける
ことになるじゃない。

不用意だと思うんだ、こういう発言は。



東京は安全で、今のところ問題もない。

だから、私はここにいるよ。

そう言うのが正しいんじゃないかなあ。

特に、今のような状況の時は。

俺は危険があっても逃げねーぞ、なんて気骨を見せ
られたところで、そーですか、としか言えない。

逆に、東京は危ない、と煽ってるようなもんじゃない。

実は、本人たちの不安の裏返しなんじゃないの?
と感じちゃうよねー。

特に、発言力のある人たちがこうしたことを言うと、
特殊な情報を知っていながら言ってるんじゃないかと
思う人たちも多いんじゃないかな。

それは、ますますパニックを煽ることになる。

やっぱ、ちょいと不用意だなあ、と思わざるを得ない。



買い占めパニックや、停電や、余震や、原発の件が
気になって眠れない人たちは、どっか旅行でも行って
きなよ、ホントに。

九州の温泉にでも行ってきて、ほっこりしてきな。

そのほうが、経済も回るし、よっぽど心身のためだ。

けっ、逃げやがって、みたいな言われ方をしたときは、
「すんませーん☆」と笑って、出かけりゃいいよ。

別に、悪いことをしてるわけじゃないんだから。



やっぱり、まだ、みんな昂揚してんだなあ。

落ち着いてくれよ、頼むから……。




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