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倫理と創作

なんか、いろいろとごたついてたけど。

まあ、ひとまずは、落ち着いたか。

今後の話にもよるけども、決着は付けられるので、
とりあえずは一息。

やろーどもの創作テンションが落ちてなかったこと
だけは、ホッとした。



作品を考えるとき。

必ず、直面するのが、一般倫理との兼ね合い。

もちろん、エンドユーザーは一般なので、そこを
あからさまに無視して暴走することはできないけど。

一方で、発想、構想するとき、一般倫理の型に
嵌めてしまうと、何も創れなくなってしまう。



すごーく、単純な話。

一般倫理を基本にして組み立てなきゃならない
という枷を嵌められたら、殺人事件の話も不倫
などの話も書けないわね。

恋愛小説にしても、手を握るのがギリギリで、
公衆の面前で抱き締めたり、キスするなんてのは
もってのほか、ということになる。

暴力なんて、平手打ちすら書けやしない。

ホラーは論外。

ワンピなんて、アウトだよねー。

海賊賞賛マンガなんだから。(笑)



極論に聞こえるかな?

けど、もう実際に、創る現場では起きていること。

一般倫理を逸脱して、それに対し、クレームが
付くと、問題が大きくなることを畏れ、早々と撤収
してしまう。

一方で、問題を起こせば、それで評判となり、
一時的にでも売れるからと、道徳なんて大きく
逸脱した問題作を出すところもある。

ルールを厳格化するほど、両極に走る。

これは、創作物だけじゃなく、世の常だ。



とはいえ、現実世界で、街のあちこちで殴り合い
なんかが横行しているというのもイヤなので(笑)、
ある程度のルールは必要。

けど、それと作品の発想は別なんだよねー。

想像に規制をかけたら、何もできなくなる。

想像することすら許されない世界って、恐いよね。



でもね。

現在は、そういう領域にあるんだよ。

一般倫理を逸脱することは、想像することすら
許さないという空気。

それに抗っているのは、過激な同人誌。

双方が牙を剥いているから、どちらも、どんどん
志向が先鋭化して、対立が深まるばかり。



これがいいのか、悪いのかは、別として。

現実に、両極が原理主義化し始めてる。

中庸なんて言葉は、過去の遺物で、白と黒しか
あり得ない世界になりつつある。



この現実に恐さを感じないのかな?

わしゃ、とても、いやーな気分だ。

どちらに傾いたところで、狭い世界でしか創られ
ないものは、その域を出ない。

わかればいい、という傲慢しか生まれない。

んな創作物が、楽しいはずもない。



テレビでも、映画でも、小説でも、マンガでも。

つまらなくなった、と、よく口にするけど。

つまらなくしているのは、誰?

ということは、あまり考えないんだよね。



つまらなくしているのは、わしら一人一人なんだよ。

想像にまで規制をかけることで、安心を得たいと
いう、過度な不安感と排斥主義のせいなんだよね。

想像も楽しめなくなってるんだよねー。



幅のない世界に身を置いて、苦しむのは、結局
自分たちなんだけどねえ。

そして、そういう世の中が、すぐそこまで迫ってる
んだけどねー。



ホント、やな空気感。




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